バイヤーが語る10周年記念バッグ

PELLE MORBIDA 10th ANNIVERSARY SPECIAL ISSUE

BAG

MEETING

Updated 2022.10.27

ペッレ モルビダとつながりの深いスペシャリティストア3社から、10周年を記念したスペシャル別注&先行バッグが11月1日発売に!各店の敏腕バイヤーが新作バッグを囲んで、ペッレ モルビダ談義に花を咲かせました。品評会からプライベートエピソード、私服スナップまで、密度の濃いミーティングを凝縮してお届けします。

Interlocutors

  • YOSHIKI KURASHINA

    バーニーズ ニューヨーク
    MD部 メンズチーム
    マネージャー

    倉科良樹さん

    YOSHIKI KURASHINA

    バーニーズ ニューヨーク
    MD部 メンズチーム マネージャー

    倉科良樹さん

    2007年に入社。MDスタッフやアシスタントバイヤーを経て2014年9月よりメンズファニシングのバイヤーに就任。その後、メンズシューズやバッグ、スモールレザーなどレザーグッズのバイヤーを歴任。2021年11月より現職。クラシックカーや古い時計など、ヴィンテージを愛する。

  • MASAHIRO FUKUSHIMA

    伊勢丹新宿店 メンズ館
    バッグ&ラゲッジ バイヤー

    福島成博さん

    MASAHIRO FUKUSHIMA

    伊勢丹新宿店 メンズ館
    バッグ&ラゲッジ バイヤー

    福島成博さん

    2010年に入社して以来、紳士靴を中心に紳士鞄、革小物の販売やバイヤーを経験。2022年4月より伊勢丹新宿店 メンズ館地下1階 バッグ&ラゲッジのバイヤーに就任。素材・機能・こだわりの3つを兼ね備えたバッグをお客様に提供するのがモットー。趣味はサウナで社内サークルの三越伊勢丹サウナ部では部長も務める。

  • DAISHI TANAKA

    阪急メンズ東京
    バッグ・革小物
    アシスタントバイヤー

    田中大士さん

    DAISHI TANAKA

    阪急メンズ東京 バッグ・革小物
    アシスタントバイヤー

    田中大士さん

    2016年に入社。阪急メンズ大阪で販売を経て、2020年から阪急メンズのバッグ、革小物アシスタントバイヤーに。 2021年に阪急メンズ東京に異動。バイイングを担当しながら、ときに販売としても店頭に立ち、イベント企画にも積極的に携わる。最近の楽しみは週一のサウナ通い。

変化の時代に柔軟に対応して
大きく飛躍したこの10年

田中:皆さん、きょうが初対面ですが、どうぞよろしくお願いします!

福島・倉科:よろしくお願いします。

福島:まずはペッレ モルビダに10周年、おめでとうございます!

田中・倉科:おめでとうございます!

倉科:バーニーズ ニューヨークではブランドがスタートした当初からペッレ モルビダを取り扱ってきました。僕は今、マネージャーになりましたが、バイヤーになった9年前はちょうど右肩上がりに売れ行きが伸びた時期で……。

田中:わかります!僕は入社2年目に阪急メンズ大阪でバッグ売場の販売スタッフに配属されたのですが、当時から人気のあるブランドの1つでした。時間が流れていくにつれどんどん人気が出て、売場が大きくなっていくのを目の当たりにしていました。

倉科:日本製でインポートの匂いがする上品なバッグブランドって、当時はまだなかったんですよね。買いやすいプライスも相まって、お客様の支持を集めました。駆け出しのバイヤー時代にとても助けられたブランドです。だから10周年という節目は、感慨深いものがあります。

福島:この10年はコロナ禍を筆頭に大きな災害も増え、デジタル技術が劇的に発達するなどものすごく濃い10年だったと僕自身思っています。外出自粛などがあって生活のシーンが変わり、ファッションも多様化しました。ペッレ モルビダはそんな変化にも柔軟に対応している稀有なブランドの1つだと率直に感じています。伊勢丹新宿店 メンズ館でもスタート当初から扱ってきたので、いっしょに成長できて光栄です。

田中:「航海」というコンセプトを掲げて、ファッションのトレンドやサステナビリティなど、時代にマッチするアイテムをタイミングよくリリースしていますよね。阪急メンズでもファッション感度の高いお客様に選ばれています。変化が絶えないファッション業界ですが、これからも長く付き合っていただきたいブランドのひとつです。

福島:アイコン的なバッグを大切にしながら、新しいライフスタイルに合うアイテムにも挑戦している。そんな姿勢にも気概を感じます。

倉科:トライはありつつ洗練された大人の雰囲気をキープしていますよね。年齢層の高いお客様に安心しておすすめできるというのは、素晴らしいことです。

ショップの個性が際立つ
別注&先行トートバッグ

田中:阪急メンズではON/OFF兼用できるトートバッグの売れ行きが、このところ好調です。ビジネススタイルのカジュアル化が進み、コットンキャンバスやナイロンなど、レザー以外のバッグも支持を集めています。最近ではスエード素材のバッグを手に取られる方も多い傾向にあり、今回合皮スエード「アルカンターラ」で限定商材を作らせていただきました。

倉科:車のシートなどにも使われている人工スエードですよね?

田中:はい。最近の売れるバッグはビジネス、カジュアルともに「軽い」ということが大前提で、重いバッグは売上が伸び悩んでいる印象です。

倉科:本当に軽いですね!バッグだけでなく、ファッション全般で機能的なものが求められているので、これはいいですね。

福島:伊勢丹新宿店 メンズ館ではビジネスのシーンでも黒や茶色だけでなく、色を楽しむお客様が増えました。それからメンズバッグ売り場が本館との連絡通路の地下1階にあるということもあり、ご夫婦やカップルで来店されてパートナーと「シェア」できるバッグを選ばれるケースも多くなっています。そのような声をペッレ モルビダと相談し、伊勢丹新宿店 メンズ館の先行販売として企画いただいたのが、本体はグレーとネイビーのバイカラー、付属ポーチはプロヴァンス風の少し華やかさのあるものにしてコントラストが楽しめるこちらのバッグです。

田中:これはしてやられました!グレーはスーツにも相性が良く、今後ビジネスシーンでの定番色になるカラーだと思います。ポーチもこれなら単体で使ったとき、どこかラグジュアリーな雰囲気を醸していていいですよね。

倉科:僕たちのオーダーはいちばんシンプルで、もともとのトートバッグのハンドル部分だけをクロコの型押しにしています。ベースになっているバッグの完成度が高いので、少しだけバーニーズ ニューヨークらしくアレンジしました。

福島:クロコの型押しはいろんなブランドがやっていますが、この使い方はいやらしさがまったくなくて、かわいいですね。このさり気なさ……勉強になります。

倉科:モダンな雰囲気を楽しんでいただけるように黒と白、それぞれワントーンで2色展開にしました。

福島:白は女性が好きな色ですし、最近はメンズでも白いニットが好調だったり、昔に比べて抵抗感は減ってきています。白いトートも売れそうですね。

田中:ブリーフケースやバックパックは時期によって売上の浮き沈みがありますが、トートは1年を通して安定して売れている印象です。だから限定のバッグだけでなく、ベースになっている今期の定番トートも、11月に登場したら去年以上に売れそうな予感がしています。

倉科:トートが好調なのはバーニーズ ニューヨークも同じです。

福島:プライスが税込みで4万円台前半とかなり手頃ですからね。伊勢丹新宿店 メンズ館でも毎年定番トートの新作を目当てにやってくるお客様は多いです。実用アイテムという側面が強いバッグですが、ペッレ モルビダのものはファッションアクセサリー的に選ばれている方も多く、そういう挑戦がしやすい価格帯というのはありがたいです。

倉科:11月はそろそろクリスマスギフトのタイミングということもあり、女性のお客様がメンズバッグ売り場に増える時期でもあります。ペッレ モルビダのバッグは、ギフトとしても人気がありますね。

これから先の10年も
ペッレ モルビダとともに

福島:バッグはモノを運ぶ道具的なアイテムだと思います。その機能がしっかりしていて、ファッション性も持ち合わせたバッグをこれからも提案したいと考えています。来年は伊勢丹新宿店 メンズ館も20周年を迎えます。10周年を迎えたペッレ モルビダといっしょに歩んでいければと思っています。

田中:阪急メンズは今回のように今までたくさんの限定商品を作っていただきましたがバッグに限らず、さらに踏み込んで、アパレル、また他ブランドとのコラボレーションなど新しいものづくりをご一緒できたらいいですよね。実現したら、東京と大阪でイベントも開催したいので、是非よろしくお願いします。

倉科:ペッレ モルビダは大人の男性が持てる洗練されたデザイン、日本製の安心できるクオリティ、買いやすい値段と3拍子そろっていて、この10年で、日本を代表するバッグブランドになったと思います。この勢いのままさらにブラッシュアップして、引き続き日本のバッグ業界を牽引してほしいです。バーニーズ ニューヨークもいっしょに、バッグ市場を盛り上げていきたいと思います。